以下は、2025年9月17日にラッセル・インベストメント(米国)のHPに掲載された英文記事を翻訳したものです。原文はこちら。
主なポイント
米連邦準備制度理事会(FRB)は0.25%の利下げを決定。ただし、年内の追加利下げをめぐって見解は分かれている
当社では今後数カ月にかけて追加利下げが実施されると見込む
米国経済は引き続き底堅さを維持する可能性が高い
米連邦準備制度理事会(FRB)は、本日0.25%の利下げを決定しました。これは市場が広く予想していた結果です。注目すべきは、今後の利下げ見通しに関して委員会内で意見が大きく分かれている点です。7名のメンバーは「これ以上の利下げは不要」とみる一方、12名は「追加の利下げが必要」との見解を示しました。新任のミラン理事は、年末にかけて0.50%幅の連続利下げを主張し、強い異議を唱えたことで注目を集めました。
会合全体としては、経済見通しに対するバランスの取れた姿勢が示されました。声明文では雇用に対する下振れリスクが指摘され、パウエル議長は今回の利下げを「リスク管理的な利下げ」と表現しました。ただし、その後の記者会見では、先行きに大きな不確実性があることを強調し、今後の判断は「会合ごとに決定する」と明言しました。
米経済の底堅さ
当社の基本シナリオは、米国経済の底堅さを背景にFRBが段階的に利下げを進め、より「通常の水準」へと金利を戻していく、というものです。この見通しを支えているのは、以下の3つの相互に関連するマクロ要因です。
企業収益の堅調さがレイオフを抑制
レイオフが少ないことによる賃金の安定
消費者支出の堅調さ(これもレイオフの少なさに支えられている)
総じて言えば、米国経済は「力強い」というよりも「大きな政策変化の中でも持ちこたえている」状況にあります。
株式市場の持続力
利下げ発表後、市場は一時的に変動したものの、パウエル議長の会見終了時にはほぼ横ばいで推移しました。
米10年国債利回りは4.1%近辺で推移しており、これは当社が見込む「適正水準」に近い水準です。この観点からは、ポートフォリオにおけるデュレーション戦略を引き続き有効と考えています。
一方、好調な企業決算が株式市場を押し上げています。投資家心理についても、過度に楽観的でも悲観的でもなく、中立的な水準にとどまっている点は好材料です。世界の株式市場が過去最高水準付近にあるにもかかわらず、このバランス感覚が維持されていることは、現在の株式上昇局面にさらなる持続力があることを示唆しています。
投資家心理はバランスを維持
力強い株価上昇が続く中でも、投資家心理は中立的な水準
強気や弱気に大きく傾いておらず、均衡した状態が続いている
出所:ラッセル・インベストメント、最終観測値:-0.4標準偏差(2025年9月15日時点)