アウトルック

2018 Global Market Outlook

ラッセル・インベストメントの投資戦略チームが、世界経済および資本市場に対する見通しをまとめて、四半期毎にお届けいたします。

GMO Category Tiles

 

サマリー

2018 グローバル・マーケット・アウトルック
第4四半期アップデート

貿易戦争が激化し、FRBの四半期毎の金融引き締め体制が定着しつつあります。欧州株式に対する悲観論には行き過ぎの感があると見ています。新興国株式は売られ過ぎの状態で、バリュエーションは魅力的な水準にありますが、米ドルの上昇がピークに達したことが明らかになるまで、反発はないと見ています。

最大のプレッシャー

世界の株式市場は、ドナルド・トランプ大統領の貿易戦争に対する積極的な姿勢に適応しつつありますが、新興国市場にとって7-9月期は前四半期に続き、厳しい3カ月となりました。米国では、賃金上昇圧力がようやく高まり、FRBはこれを反映して積極的な見通しを打ち出していますが、世界の市場を見れば、貿易摩擦による緊張が今後どこまで高まり、貿易、経済成長、企業収益、そしてインフレ率にどのような影響を与えるかを見通すことは困難な状況にあります。

このような状況のなか、ラッセル・インベストメントのサイクル、バリュエーション、センチメントの3要素から成る投資戦略決定プロセスは、世界株式の見通しを概ねニュートラルと見ています。欧米諸国や日本株式を米国株式対比で優位とする見通しは、今期も継続しますが、米国の価格モメンタム評価がポジティブに上方修正されたことで、両者の格差は縮小の傾向にあります。新興国市場は、サイクルおよびバリュエーションはポジティブながら、強気になるには売られ過ぎ指標の一段強いシグナルが待たれるところです。米国におけるインフレ圧力の上昇は、景気サイクルが国債にとって逆風であることを意味しており、米ドルの上昇余地は限定的と見ています。

米国の好調な経済及び企業収益成長は、FRBがより強気な金融政策を取らない限り、継続されると見ています。景気後退リスクは今のところ軽微に留まっていますが、イールドカーブが逆イールド化すれば、景気後退への秒読みが開始されると見ています。
欧州株式に対する市場の見方は、悲観的過ぎると考えています。7-9月期を支配していたリスクは縮小傾向にあり、経済成長は低めの市場予想を上回る可能性が高く、企業収益の見通しは上方修正される可能性があると見ています。

アジア太平洋地域では、貿易戦争を巡る不確実性が高いことには注意を要するものの、悪いニュースは既に市場に織り込済みである見ています。中国の景気刺激策は追加関税がもたらすマイナスの影響の殆どを相殺し、日本ではインフレ圧力が徐々に高まると予想しています。

為替市場では、米ドルの上昇が勢いを失いつつあるとの見方を継続します。FF金利の上昇はドル相場を下支えしますが、米ドルはすでに割高な水準にあり、投機的な投資家は米ドルに非常に強気な姿勢を示しています。これらは、通常、逆張りが有効な時期に入っていることを示唆する良好なサインとなります。

ラッセル・インベストメントが推計したビジネス・サイクル・インデックス(BCI) 1は、今後12カ月間、景気後退リスクが比較的低い水準に留まっていることを示しています。米国株式対債券のモデルは株式が優位となっており、景気サイクル、バリュエーション、モメンタムの3要素のうち、モメンタムが最も強力な支援を提供しています。

1ビジネスサイクル・インデックス(BCI)は、ラッセル・インベストメントの投資戦略チームが開発した指数で、主な経済指標の予測と共に、今後数カ月の景気拡大または景気後退の強さを予測するものです。当指数は、非農業部門雇用者数、コア物価指数(食品およびエネルギーを除く)、イールドカーブの傾斜、Aaa格事業債とBaa格事業債のイールドスプレッド、そして短期社債と短期国債とのイールドスプレッド等、様々な金融およびマクロ経済データを用いて算出されています

続きは上記PDFをダウンロードし、ご覧ください。

Site preferences