アウトルック

2019 Global Market Outlook - Q2 update

The pause that refreshes
回復に向けての小休止

ラッセル・インベストメントの投資戦略チームが、世界経済および資本市場に対する見通しをまとめて、四半期毎にお届けいたします。

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サマリー

2019 グローバル・マーケット・アウトルック
第2四半期アップデート

米国連邦準備制度理事会(FRB)のハト派への転換により、景気後退入りリスクが顕在化する可能性は2020年まで後ずれしていますが、世界経済の景気サイクルが僅かながら改善しつつあり、インフレ・リスクも残る状況下、FRBの次の動きが利下げと予想するのは時期尚早と考えています。

嵐のあとの落ち着き

ここ数ヶ月、金融市場ではイベント続きでしたが、S&P500®指数は、弱気相場入りをかろうじて回避し力強く反発しました。英国のEU離脱問題は予断を許さない状態にあり、米中貿易摩擦は前進すれども依然として解決されておらず、市場はFRBがあと数回利上げを行うとの予想から一転して、次の動きは金融緩和との予想にシフトして来ています。

ラッセル・インベストメントのサイクル、バリュー、センチメントの3要素から成る投資プロセスは、1月初旬に市場をパニックが襲い極端に売られ過ぎとなった際、世界株式の買いの好機と捉えました。

しかしながら、足元では売られ過ぎのシグナルは後退、投資プロセスは、世界株式に対して幅広くニュートラルな見通しを示しています。米国株式は割高感が強い一方、日欧、そして新興国株式は適正価格に近い水準と判断しており、バリュエーションの観点から、米国よりも非米国を選好しています。国債に関しては、インフレ圧力とFRBのバランスシートの縮小がサイクル面の緩やかな逆風となっていることが示唆されています。

ラッセル・インベストメントは、FRBによる利上げの休止が米国経済の拡大を後押しすると考えています。過去数カ月にわたり弱含んでいたデータが好転の兆しを見せており、市場はFRBの緩和の可能性に過剰反応していると考えています。

欧州経済は、一時的なイベントの影響が薄れる方向に向かい、財政刺激策が追い風となることから、2019年中に改善すると考えています。一時的なイベントとは、ドイツの自動車生産の回復、世界の貿易戦争の緩和、イタリアの政治情勢の沈静化、フランスの黄色いベスト運動の沈静化、ブレグジットを巡るドラマの終焉などが挙げられます。

アジア太平洋地域は、中国の景気刺激策の恩恵を受けると見込んでいます。日本経済の弱いデータが今後も継続する可能性は低いものの、足元では日本銀行のハト派バイアスが高まっていると考えています。オーストラリアでは、住宅市場の下落が経済全体の下方リスクを生み出していますが、5月の連邦選挙前に財政刺激策が実施される見通しを考慮すれば、オーストラリア準備銀行が金融緩和に踏み切るハードルは高くなっていると考えています。

為替市場では、米国経済に対する悲観論が行き過ぎと投資家に判断され、米ドルはさらに上昇すると見ています。

米国のビジネスサイクルインデックス(BCI)1が示す景気後退入り確率は、ここ数ヶ月上昇傾向にあります。ラッセル・インベストメントのストラテジストチームは、その多くは政府機関の閉鎖、天候、貿易戦争の不確実性などの一時的な要因によるものと考えており、これら一時的な要因がデータから消えた暁に、景気後退確率が低下に転じるかどうかを見極めるため、今後数ヶ月間、モデル2を注視してまいります。

続きは上記PDFをダウンロードし、ご覧ください。

※ 上記の正式原本は以下英語版のものであり、翻訳文は原本を理解する上での参考資料です。原本と翻訳に矛盾が有る場合は、原本が優先します。
https://russellinvestments.com/us/global-market-outlook

1ビジネスサイクル・インデックス(BCI)は、ラッセル・インベストメントの投資戦略チームが開発した指数で、主な経済指標の予測と共に、今後数カ月の景気拡大または景気後退の強さを予測するものです。当指数は、非農業部門雇用者数、コア物価指数(食品およびエネルギーを除く)、イールドカーブの傾斜、Aaa格事業債とBaa格事業債のイールドスプレッド、そして短期社債と短期国債とのイールドスプレッド等、様々な金融およびマクロ経済データを用いて算出されています。
2資本市場から獲得可能な将来の収益を正確に予想ができる分析モデルまたは分析モデルのグループは存在しません。 合理的な分析手法では、金融市場の高揚感やパニックなど、極端な価格変動を予測することはできません。 ラッセル・インベストメントの分析モデルは通常のそして合理的な金融行動の仮定に基づいており、 予測モデルは本質的に不確実であり、さまざまな要因に基づいていつでも変更される可能性があり、不正確な場合があります。ラッセル・インベストメントは、グローバルに分散されたポートフォリオの様々な要素の相対的関係を評価するにあたり、当モデルが最も有効な分析手段であると考えています。当モデルは時として特定な市場要素(ファクター)をオーバー、もしくはアンダーウェイト、金融市場の高揚感やパニックなど、極端な価格変動次に売買シグナルを発することがあります。これらの分析モデルによる、売買シグナルは市場タイミングのシグナルではありません。

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