三菱商事企業年金基金、ラッセル・インベストメントのEPI(直投化一元管理プラットフォーム)を国内で初めて導入し、コストの削減とリスク管理の強化を実現

ラッセル・インベストメント株式会社(本社:東京都港区)は本日、当社のエンハンスト・ポートフォリオ・インプリメンテーション(以下、EPI)が三菱商事企業年金基金に導入され、同基金が日本株式およびグローバル株式のアクティブ運用を直投化一元管理したセパレートアカウント・プラットフォームに移行したことを発表しました。本取り組みは、企業年金の運用管理体制の強化、コスト効率の改善、そして透明性向上に向けた先進的な一歩として位置づけられます。

三菱商事企業年金基金の自家運用執行理事、田中亨氏は、次のようにコメントしています:

「企業年金の運用者として受託者責任を果たしていくためには、リターンを高めることだけでなく、運用コストを最小限に抑えるという視点も重要です。投資のホライズンが長い年金運用においては、数ベーシスポイントのコスト削減であっても大きな意味を持つからです。従来の合同運用スキームから脱却し、ラッセル・インベストメントのEPIへ移行することで運用コストは低減されます。同時に実務上の運用・業務効率や資産保全の観点から投資家が享受するメリットが多岐にわたる面もあり、導入の判断に至りました。」

ラッセル・インベストメントの執行役員 営業統括、堀池正臣は、次のように述べています:

「このたび三菱商事企業年金基金様がEPIへの移行を進められたことを、私たちは大変光栄に思います。EPIは、年金基金の皆様がより高い運用統制、運用コスト削減、そして柔軟な対応力を実現するための強力な基盤です。目まぐるしく変化する市場環境において、こうしたサービスの価値はますます重要になっています。」

今回、大手年金基金がEPIに移行したことは、日本の機関投資家において運用執行の近代化や運用管理体制の効率化を推進する動きが今後加速してくることを予見しています。

受託者責任の厳格化、コスト削減圧力の高まり、そしてリアルタイムな運用管理が求められる中、ラッセル・インベストメントのEPIは、日本市場における新たな運用管理の方向性を示す存在となっています。

直投化やセパレートアカウントは新しいものではありませんが、年金運用業界においては複数の投資家の資金をまとめて運用する合同運用スキーム(投資信託・信託銀行の合同口)を通じた契約形態が主流であり、前者は一部の大口投資家にのみ利用されてきた経緯があります。ラッセル・インベストメントのEPIでは、長年培ってきたファンド・リサーチ機能と執行機能に加え、一元管理プラットフォームの導入によって比較的少額でも直投化への対応を可能としました。

今般、EPIを導入した三菱商事企業年金基金は、日本株式とグローバル株式のアクティブ運用について、これまで通り自身の判断でファンド選定を行い、ポートフォリオ構築を行いますが、投資した全株式は同基金の信託勘定内で保有されます。ラッセル・インベストメントはゲートキーパーの位置づけで運用機関から入手するモデルポートフォリオにしたがって売買執行・保有株式の管理を行います。また、保有株式は一元管理プラットフォームを通じて可視化することで、同基金はポートフォリオのリスク管理を日次ベースで行うことが可能となります。

ラッセル・インベストメントは、グローバルなプラットフォームと日本における専門性を活かし、EPIをはじめとする革新的なソリューションを通じて、日本の機関投資家の皆様が直面する投資課題の克服に必要なツールと透明性を提供し続けてまいります。

 

ラッセル・インベストメントについて 

ラッセル・インベストメント グループは、年金、金融機関および個人投資家など様々な投資家の皆様を対象に総合的な資産運用サービスを提供しています。 運用会社調査、資産運用、オルタナティブ投資、確定拠出年金、資産運用コンサルティング、売買執行管理など、提供サービスは多岐にわたります。弊社は、これら複数の運用サービスを組み合わせ、ポートフォリオレベルで投資家のニーズにお応えするマルチ・アセット・ソリューションをご提供しています。弊社のマルチ・アセット・ソリューションは、ポートフォリオ全体を俯瞰しながら、運用戦略をつぶさに分析することで、より多くの投資機会を発掘し、高い柔軟性とさらなる分散効果の向上を目指して構築されています。米国ワシントン州シアトルを本拠地とし、運用資産総額は約51兆円※1です。 

日本においては1986年に東京オフィスを開設。現在、ラッセル・インベストメント株式会社を通じて各種サービスを提供しています。 

詳しくはhttps://russellinvestments.com/content/ri/jp/ja/institutional-investor.html をご覧ください。 

※1  2025年6月末現在 グループ合算 為替換算レート:144.44円/ドル、運用資産残高には、オーバーレイ運用を含みます。 

  

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ラッセル・インベストメントは世界中の拠点を通じて事業を展開しています。当資料中「ラッセル・インベストメント」は、ラッセル・インベストメント グループの会社の総称です。ラッセル・インベストメントの所有権は、過半数持分所有者のTA アソシエーツ・マネジメント・エル・ピーおよび相当の少数持分所有者のレバレンス・キャピタル・パートナーズ・エル・ピーから構成されています。ラッセル・インベストメントの特定の従業員およびハミルトン・レーン・アドバイザーズ・エル・エル・シーもまた、少数非支配持分所有者です。フランク・ラッセル・カンパニーは、当資料におけるラッセルの商標およびラッセルの商標に関連するすべての商標権の所有者で、ラッセル・インベストメント グループの会社がフランク・ラッセル・カンパニーからライセンスを受けて使用しています。ラッセル・インベストメント グループの会社は、フランク・ラッセル・カンパニーまたは「FTSE RUSSELL」ブランド傘下の法人と資本的関係を有しません。当資料は、当社が信頼できると判断した情報に基づき作成しておりますが、その情報の正確性や完全性についてこれを保証するものではありません。当資料は、一般的な情報の提供を目的としており、特定の運用商品の推奨等の投資勧誘を目的としたものではありません。当社による事前の書面による許可がない限り、資料の全部または一部の複製、転用、配布はいかなる形式においてもご遠慮ください。当資料は、当社のグループ会社である“ラッセル・インベストメント・インプリメンテーション・サービシーズ・エル・エル・シー”が提供しているサービスを説明した資料であり、当該サービスへの勧誘を目的にしたものではありません。