なぜ運用機関との面談が重要なのか

 

※ 以下は、2018年7月25日にラッセル・インベストメント(米国)のHPに掲載された英文記事を翻訳したものです。

1969年、若きジョージ・ラッセル*が最高の運用機関を見つけようと決心したとき、ごく基本的な疑問に行き当たりました。「どうやって?」です。

彼の問いかけに対してある程度答えることになるのが、今日運用機関調査ミーティングとして知られているものです。つまり、運用機関が競争優位性を持っているかどうかを判断するために、ラッセル・インベストメントが重要であると考える一定の項目について、運用機関との間で行う詳細な面談のことです。

ラッセル・インベストメントは、運用機関と毎年約2,000回もの運用評価のミーティングを実施していますが、その面談で何が行われているかに興味を持つ人は少なくありません。このため、少しこの種明かしをしてもいい時期に来ているのかもしれません。
*ジョージ・ラッセルが戦略的資産運用コンサルタント業務を開始。

運用機関調査専任アナリスト

当社は、誰でもいいからといって、運用機関との面談に漫然と人を送り込んでいるわけではありません。自分たちの調査対象の市場を詳しく見ている専任の調査アナリストのチームを持つことが、ラッセル・インベストメントの競争上の優位性をもたらすと信じています。

当社の運用機関調査アナリスト(以下「アナリスト」)は財務理論の専門家で、マーケットに対し非常に関心を持ち、担当する投資戦略について幅広い知識を有し、組織ダイナミクスの評価を行う見識を持ちながら、データ、分析ツールや手法に精通しています。彼らは事実を確認し、理論を検証し、手掛かりになるものをたどって、推奨する内容(翻訳者補足:投資家にとって推奨に値する運用機関であるかどうかの判断)に確信を持つに到ります。当然ながら、彼らは運用機関とのインタビューを行う技術にも経験にも長けています。当社の専任のアナリストは 、修得に長い期間を要するスキルと強みを兼ね備えた、他では見出せない能力を持っています。

準備が全て

アナリストが運用機関と面談を行う前には、かなりの準備作業が行われます。運用機関をラッセル・インベストメントの独自の調査データベースに登録しておくことで、アナリストはその運用機関のこれまでのパフォーマンスと保有銘柄に関する過去のデータ、さらには運用機関の投資プロセスに関する詳細な質問から導き出された定性情報を確認することができます。当社の独自の分析手法により、運用機関が提供した情報を、パフォーマンス、ポートフォリオ特性、そしてポートフォリオ・リスクの分析情報に落とし込みます。また、運用機関との面談記録と評価コメントは、過去20年に遡って蓄積されており、46,000以上もの面談記録を有するグローバルで共有しているシステム上でアナリストが閲覧可能となっています。アナリストは、面談前に運用機関とその戦略に関して十分なインプットを得ており、これにより運用機関に関して鍵となるトピックスを絞り込むことができるのです。

面談を有意義なものにする

運用機関との面談は常に興味深く、また多くの場合楽しい機会となりますが、それが目的ではありません。アナリストは面談に際しては、運用機関の投資プロセスに関する「根拠のある判断を裏付ける情報」を引き出すという、明確な意図と目的を持って臨んでいます。

運用機関の調査に関する当社の“秘伝のタレ”のひとつに、運用機関のキーパーソンへの優位性のあるアクセスを、ただアクセスがあることに留めず、率直な対話に象徴されるような双方にとって有用かつ有効な継続的関係に高めることができている点が挙げられます。継続的な調査の取り組みの一環として、しばしばアナリストは運用機関のオフィスで面談し、より多くのチームメンバーと接し、チームのダイナミズムを間近に感じとることも実践しています。

面談での議論の焦点とテーマは、運用機関の戦略により幅広く異なりますが、たとえば株式のアクティブ運用機関との初回の面談であれば、次のような質問が典型的なものとして挙げられます。

  • 当該運用機関は、自身が運用を行っている市場に対する深い理解を示せているか?
  • どのような市場のアノマリー(アクティブ運用の投資機会)を見出しているのか?
  • その市場アノマリーは十分に明確で、投資運用で利用できるものか?
  • そうした市場アノマリーは繰り返し利用することが可能なものか、あるいは裁定取引されて終わってしまうものか?
  • 運用機関の銘柄選定手法は、見出された市場アノマリーを投資に活用する能力と整合性があるだろうか?
  • 投資調査プロセスは、銘柄選定手法にフィットするような銘柄を見出すことができるようになっているか?
  • ポートフォリオ構築手法は、調査プロセスと銘柄選定プロセスを通して見出された投資価値を捉えることが可能なものになっているか?
  • 銘柄売却に関する規律は、利益を確定し、また投資判断ミスを早期に認識して対処することが可能なものとなっているか?
  • 運用機関の売買執行は、投資戦略が生み出す価値を最大限に生かせるよう効率的に実践できているか?
  • そして最後に、その組織には安定した環境があり、継続的な取り組みをサポートするための十分な権限が与えられ、適切なリソース(人やものの運営基盤)とインセンティブが提供されているか?

継続的なリサーチ

ラッセル・インベストメントのアナリストは、絶え間ない運用機関調査の取り組みの一環として、運用機関とのやりとりのすべてをグローバルで共有されるシステムで文書化し、最新の評価の記録を維持しています。それらの蓄積された記録は、運用プロセスの内容や過去のパフォーマンス等の運用機関に関する単純な基本情報の記録にとどまるものではなく、将来を見極めていくうえで必要不可欠で極めて貴重なものです。

まとめ

1969年以来、ラッセル・インベストメントは詳細なボトムアップ方式で運用機関調査を成功裏に実践してまいりました。運用機関との緊密な会話こそが投資戦略に関する確かな情報に基づく意見を作り上げるのに不可欠である、との当社の信条はこの経験により確立されています。時として運用機関はこのことを快く思わないかもしれませんが、熟練した専門家により規律ある枠組みの中で実行される運用機関との面談は、今後ともラッセル・インベストメントの投資プロセスの鍵となる特徴であり続けると強く信じています。

準備が全て

アナリストが運用機関と面談を行う前には、かなりの準備作業が行われます。運用機関をラッセル・インベストメントの独自の調査データベースに登録しておくことで、アナリストはその運用機関のこれまでのパフォーマンスと保有銘柄に関する過去のデータ、さらには運用機関の投資プロセスに関する詳細な質問から導き出された定性情報を確認することができます。当社の独自の分析手法により、運用機関が提供した情報を、パフォーマンス、ポートフォリオ特性、そしてポートフォリオ・リスクの分析情報に落とし込みます。また、運用機関との面談記録と評価コメントは、過去20年に遡って蓄積されており、46,000以上もの面談記録を有するグローバルで共有しているシステム上でアナリストが閲覧可能となっています。アナリストは、面談前に運用機関とその戦略に関して十分なインプットを得ており、これにより運用機関に関して鍵となるトピックスを絞り込むことができるのです。

面談を有意義なものにする

運用機関との面談は常に興味深く、また